あなたは子供を撮るためのカメラが欲しいけど、種類が多すぎて何を選んだらよいかわからず困っていませんか?
カメラは目的によって選び方が変わります。
例えばバードウォッチングに出かける人と、常に手の届く範囲にいる子供を撮影する人では、必要な機材が違うというのは、なんとなくわかるのではないでしょうか。
同じようにプロのカメラマンがスタジオで撮影するのと、ママが日常のスナップ撮影をするのでも、最適なカメラは違います。
この記事では子供のスナップ撮影におすすめのカメラを、現役ママが厳選して5つ紹介します。
カメラ選びに失敗したくないという方は、ぜひ最後までお読みください。
カメラ選びのポイント5つ
サイズと重さ
子供撮りカメラとして使用するなら小型軽量であることがマストです。
今回ご紹介するカメラはコンデジ4つとミラーレスカメラ1つで、どれも私が実際に持ってみてママカメラとして合格ラインのものになっています。
センサーサイズ
一般的に大型センサーの方が高画質になりますが、レンズの重量が重くなりやすいです。
1型センサー以上であれば十分に高画質ですから、センサーサイズを選ぶときはレンズとのバランスが重要です。
レンズの種類
レンズの種類は大きく分けると単焦点レンズとズームレンズに分けられます。
単焦点レンズのメリットは高画質であること。
ズームレンズのメリットは便利であること。
撮影スタイルや用途に応じて選びましょう。
ズームの種類
ズームには光学ズームとデジタルズームの2種類の方法が存在します。
光学ズームはレンズ自体の焦点距離を変えるズームのことで、画質の劣化がおこりません。
デジタルズームは画像の一部をクロップ(切り取り)するズームのことで、画質の劣化がおこります。
スマホのカメラでピンチアウトによりズームするのも、このデジタルズームに当たります。
焦点距離
手の届く範囲にいることの多い小さい子供のスナップ撮影では、フルサイズ換算で35mm前後の焦点距離がおすすめです。
このくらいの焦点距離ですと、室内撮影であまり被写体との距離が取れない場合でも問題なく撮影できます。
ちなみに『写ルンです』の焦点距離は32mmのため、それに近い万能な焦点距離でもあります。
しかし室外などで離れた場所にいるお子さんを撮影するためには、望遠レンズを選ぶ必要があります。
自分には望遠レンズが必要かどうかわからない……という方は、『高倍率ズームは必要?子供撮影に望遠レンズが必要なかった理由3つ』を参考にしてみてください。
付加機能
チルト画面や内蔵フラッシュなどの付加機能も押さえておきたいポイントです。
子供撮影では低い位置で撮影することも多いため、画面チルトができると撮影が楽になります。
チルト画面には自撮りが可能なものと、そうでないものとがあるため、自撮り機能が必要な方はチェックしましょう。
内蔵フラッシュは必要派の方と不要派の方に分かれますが、やはりいざというときにあると便利です。
外付けストロボを使用するという方法ももちろんありますが、外付けのストロボを持ち歩くのは荷物がかさばりますし、出先でストロボをいちいち取り付けたり外したりするのが面倒なことも……。
なにより、ストロボを付けたコンデジは「コンパクトである」というコンデジの長所を殺してしまいます。
内蔵フラッシュ付きのカメラであればカメラ1台で完結できるため、旅行やおでかけに持ち歩きたい方はこのポイントもチェックしておくと良いでしょう。
おすすめカメラ5選
センサーサイズ重視ならコレ!SONY RX1RM2
センサーサイズ | フルサイズ |
焦点距離 | 35mm |
F値 | F2 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 113.3×65.4×72mm |
総重量 | 507g |
発売日 | 2016年2月19日 |
このカメラはコンデジでありながらフルサイズセンサーが搭載されています。
カメラを始めるといつかは持ってみたいと思うフルサイズカメラですが、大きくて重たいところが子供撮りに向いているとは言えません。
しかしこのカメラはレンズ込みで507gと軽量で、しかもコンパクト。
レンズは35mmの単焦点レンズで日常のスナップに最適。切り替えスイッチによりマクロ撮影もできます。
自撮りはできませんが、画面チルトができるため子供撮影にも便利です。
光学ズームはできませんが、デジタルズーム使用で最大8倍までズーム可能です。
しかしデジタルズームは光学ズームと違い、多少画質の劣化が起こるため、ズームを多用したい方には不向きかもしれません。
デメリットは価格が30万円越えと高額な点。
また2016年発売の機種でやや古く、後継機も現時点(2024年3月)ではありません。
しかしながらフルサイズセンサーと専用の明るい単焦点レンズによる画質は最高峰のものです。
ライカからも『LEICA Q2』などの似たようなフルサイズコンデジが出ていますが、このカメラの倍以上のお値段です。
- スナップ撮影がメインで高倍率ズームが必要ない方
- センサーサイズを重視する方
- 単焦点レンズが好きな方
には、ぜひおすすめしたいカメラです。
私もRX1RM2は現役で愛用していて、主に日常のスナップ撮影に使用しています
単焦点カメラでもう少しリーズナブルなものをお探しの方におすすめのカメラは、次にご紹介します。
お出かけに便利な単焦点コンデジならコレ!FUJIFILM X100V
センサーサイズ | APS-C |
焦点距離 | 35mm(フルサイズ換算) |
F値 | F2 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 128×74.8×53.3mm |
総重量 | 478g |
発売日 | 2020年2月27日 |
センサーサイズはAPS-Cで、35mmの単焦点レンズがスナップ撮影に最適です。
2020年2月発売と比較的新しく、瞳AFも優秀です。
光学ズームは非搭載ですが、デジタルズーム(50mm/70mm)が使用可能。
高倍率ズームが必要な方には残念ながら不向きです。
自撮りには対応していませんが、チルト式背面液晶モニターが子供撮りには非常に便利です。
内蔵フラッシュ付きでストロボなどの荷物も減らせるため旅行やお出かけにもおすすめできます。
価格は15万円前後と、上記RX1RM2の半額程度ですので「30万円のコンデジを常に持ち歩くのはちょっと……」と気が引けてしまうという方にもX100Vはおすすめできます。
- センサーサイズ重視の方
- 単焦点レンズが好きな方
- 気軽に持ち歩けるお出かけカメラが欲しい方
には、是非おすすめしたいカメラです。
私はX100Vをお出かけ用カメラとして購入しましたが、最近ではメインのカメラになりつつあります
似たようなカメラで『RICOH GRIII』がありますが、こちらは焦点距離がフルサイズ換算28mmとやや広角で人物撮影をするにはややパース(四隅の歪み)が気になり、レンズの明るさもF2.8とX100Vと比べると暗いです。
センサーサイズもズームも譲れないならコレ!LUMIX LX100M2
センサーサイズ | フォーサーズ |
焦点距離 | 24~75mm(フルサイズ換算) |
F値 | F1.7~F2.8 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 115×66.2×64.2mm |
総重量 | 392g |
発売日 | 2018年10月18日 |
光学ズームつきコンデジの中では最大のセンサーサイズ。
ただしズーム倍率は3.1倍とそれほど高倍率ではありませんので、高倍率ズームが必要な方には不向きです。
しかしながらレンズがズームレンズでありながら明るいのが非常に魅力的。
内蔵フラッシュは非搭載ですが、別売りの電池不要のコンパクトな専用外付けストロボが購入可能です。
- センサーサイズもできるだけ大きい方がいいという方
- ズームも使用したい方
に、おすすめの1台です。
高倍率ズーム重視ならコレ!SONY RX100M7
センサーサイズ | 1型 |
焦点距離 | 24~200mm(フルサイズ換算) |
F値 | F2.8~F4.5 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 101.6×58.1×42.8mm |
総重量 | 302g |
発売日 | 2019年8月30日 |
光学8倍ズーム搭載で広角から望遠まで1台で撮影できます。
総重量が302gと、紹介した中では断トツの小型軽量で、未使用時にはレンズが収納されるコンパクトデザインのため携帯しやすさもナンバーワンです。
2019年8月発売と比較的新しく、機能も申し分ありません。
自撮り可能な可動式モニタ、高倍率ズーム、内蔵フラッシュの全部入り機種です。
- 高倍率ズームレンズを使用したい方
- 携帯しやすさを重視する方
- 自撮りや内蔵フラッシュなどの機能も重視したい方
に、おすすめの機種です。
ただし高倍率ズームとはいえ望遠端はフルサイズ換算200mmですので、広いグラウンドなどでの撮影には少し足りないかもしれません。
しかしこれ以上の望遠を求めると、コンデジであってもかなり大きなものになるか、レンズの明るさが暗いものになってしまうため、望遠が物足りないという方は次に紹介するカメラを検討してみてください。
レンズ交換式カメラならコレ!OLYMPUS PEN E-P7
センサーサイズ | フォーサーズ |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 118.3×68.5×38.1mm |
総重量 | 289g(ボディ単体) |
発売日 | 2021年6月25日 |
用途がまだよくわからないから何を買ったらいいか全然わからない!
という方は、コンデジではなくレンズ交換のできるミラーレスを選ぶというのも手です。
レンズ交換ができるため、用途に応じてレンズを買い足すことができます。
本体重量は289gと軽量ですが、このほかにレンズの重さが加わります。
とは言ってもマイクロフォーサーズはフルサイズやAPS-Cに比べてレンズも小型軽量です。
可動式モニタで自撮りもでき、内蔵フラッシュも付いているため撮影の幅が広がります。
こちらをおすすめする理由については、下記の記事も参考にしてみてください。
内部リンク:【ママカメラ】子供撮りに1つだけ選ぶとしたらコレ!
- とりあえず万能な1台が欲しい
- 望遠200mm以上のレンズを使用したい
という方におすすめです。
まとめ
子供撮りにおすすめのカメラを5つ紹介しました。
子供の成長はあっという間です。
成長を撮り逃さないためにも、早くお気に入りの1台を見つけられるといいですね。
以上、子育てカメラ選びの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント失礼します。
当方40歳代の男性で普段M型ライカを使用しているのですが、子供が産まれるので子供撮影に向いているカメラが欲しいと思っています^ ^。
Q2やQ3は金額面で手が出ないため、RX1RM2に惹かれております。
RX1RM2のAFは動く子供でも十分食いついてくれますか?教えて頂けますと嬉しいです^_^。
よろしくお願い致します!
コメント気づかず、お返事遅れてしまい、申し訳ありませんm(_ _)m
お子さんの、どの程度の動きを想定されていますか(^^)?
おそらく、この35mmの単焦点レンズで運動会やスポーツなどの激しい動きを撮るということは想定されていないと思いますし、私もそのような用途で使用したことはありませんが、公園遊びや旅行、お散歩などの日常生活の子供撮りには必要十分なAFです。
子供がふざけていても全然平気なくらいには追従してくれますよ!
お子さんの誕生、楽しみですね。
素敵な写真、たくさん残してあげてくださいね(^^)