カメラを購入すると撮ってみたくなるのが被写体以外を美しくぼかした、いわゆる『ボケ写真』ではないでしょうか?
しかし思ったようなボケ写真が撮れないと、センサーサイズやレンズに問題があると思いカメラやレンズをあれこれと買い替え、あっというまに沼に……ということにもなりかねません。
ボケを活かした写真を撮るためには、
- F値を解放(最小値)にする
- 望遠レンズを使う
ということをよく聞きますが、実はこれよりももっと大切な要素があります。
それはカメラと被写体、背景との距離です。
これを意識せずにいくら明るい望遠レンズを使用したところで、美しいボケは生み出せません。
この記事では実際にこれらが変化することによってボケがどのように変わるかが一目でわかる動画を使って解説していますので、ぜひご覧ください。
ボケ写真を撮影するコツ
先ほどと重複しますが、前提として背景のボケた写真を撮るためのコツというと、
- F値を解放(最小値)にする
- 望遠レンズを使う
ということに目を奪われがちですが、しかしそれよりも重要なのは、カメラと被写体、背景との距離です。
まずは説明するよりも先に、これらが変化するとどのようにボケが変化するか、こちらの動画をご覧ください。
これはカメラを固定し、被写体(クマのぬいぐるみ)の距離を変化させた動画です。
ボケ感がわかりやすいように、壁際には犬のぬいぐるみも配置してみました。
F値はF2、レンズは焦点距離23mm、センサーサイズはAPS-Cで撮影したものです。
狭い室内で撮影しているためわかりにくいかもしれませんが、
- 被写体がカメラに近づく→背景が大きくボケる
- 被写体が背景に近づく→背景はあまりボケない
ということが、おわかりいただけると思います。
つまりどういうことかと言いますと、ボケ写真を撮るためには、
- カメラと被写体は距離を近づける
- 被写体と背景は距離を離す
ということが重要になるということです。
逆に言うと、いくらF値の小さなレンズで撮影したとしても、カメラが被写体から遠く、被写体が壁などの背景となるものの近くにあるときは、大きくぼかすことはできません。
また、望遠レンズを使用しなくてもこのコツを利用すれば背景をぼかすことは可能です。
実際にこの動画はAPS-Cセンサーに焦点距離23mm(フルサイズ換算35mm)のレンズで撮影しています。
室内で子供を撮影しようとすると、なかなか背景と距離をとったり望遠レンズを使ったりするのが難しい場合が多いですが、これらのことを意識しながら構図の工夫をしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
ボケ写真を撮影するためにはF値やレンズの焦点距離だけでなく、カメラ・被写体・背景の距離が大切であるというお話しをしました。
カメラのちょっとしたテクニックを少しずつ身に着けて、楽しいカメラライフを送りましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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